
青汁の原材料として有名なケールは、南フランスを中心とした地中海沿岸が原産地でキャンベツの原種とも言われているアブラナ科の野菜になります。
キャベツは葉が重なり合っている「結球野菜」ですが、ケールはキャベツとは違って結球しないため、葉が広がったようになっていることから別名「葉キャベツ」とも呼ばれています。
江戸時代の初期にオランダ人から日本に伝えられたと言われており、戦後の食糧難の時にケールに含まれているその豊富な栄養に注目され今の青汁が誕生したのです。
和名は「羽衣甘藍(ハゴロモカンラン)」や「緑葉甘藍(リョクヨウカンラン)」と言い、豊富な栄養素を含んでいることから「緑黄色野菜の王様」とも呼ばれています。
ケールの成分
- ケールの特徴は何と言ってもその豊富な栄養です。
その中でも特にβカロテンが豊富でトマトの5倍以上とも言われています。
βカロテンと同じカロテノイド系のルテインなども含まれており、
その他カルシウムは牛乳の2倍、ビタミンCやビタミンE、また食物繊維も豊富に含まれているのです。
野菜に含まれている栄養素を摂取しようと思っても、加熱によってせっかくの栄養成分が失われてしまう場合もあります。
その点青汁はケールの栄養を失うことなくそのまま口にする事が出来るので、栄養補給にもってこいの存在なのです。
ケールの効果は?
この豊富な栄養をもっているケールにはどのような効果があるのでしょうか?
ケールに多いβカロテンやビタミンEなどは強い抗酸化作用を持っているため「老化防止」に効果があります。
またβカロテンは体の中で必要な分だけビタミンAに置き換わります。
このビタミンAは皮膚や粘膜を強くする効果があるため女性にとっては欠かせない成分です。
ビタミンCも含まれており、これらのビタミン類は老化防止だけではなく動脈硬化等の生活習慣病予防にも効果があると言われているのです。
その他、良質な睡眠に関係するメラトニンや目を保護してくれるルテインも多く含まれています。
ルテインは天然のサングラスとも言われており、紫外線から目を守ってくれる働きをもっているのです。
紫外線は白内障の原因の一つとも言われていますので、ルテインを摂取する事は白内障予防にも繋がっていくのです。
- このようにケールは豊富な栄養が最大の特徴と言えますが、えぐみや苦味が強いのも特徴の一つともいえます。
栄養補給・健康維持を考えればケールは積極的に摂取していきたい野菜といえるでしょう。