実は日本で一番古い医書とも言われている「医心方」にも「青汁は健康によいものだ」と書かれています。
青汁は岡山県の遠藤博士が戦前・戦後の食糧がない時代に葉を食べたところ体調が良くなったという事に気付き、そこから葉緑の研究が行われ青汁が健康に良いものだと発見されました。
しかし、その独特の苦味などから九州地方の一部でしか飲まれておらず、まだまだ知らない人も多いという状況がしばらく続いていきます。また、テレビのバラエティー番組などでの罰ゲームに青汁が使われていた事もあり、さらに青汁を敬遠してしまう人が多かったのです。
そんな青汁の一大ブームのきっかけとなったのが、
青汁のテレビCMのあの有名なフレーズ「まず~い!もう一杯!」でした。
ご存知の方も多いと思いますが、あのインパクトのあるCMが青汁=健康に良いというイメージを与えてくれ、その後の健康志向ブームもともなり健康食品の代名詞へとのぼりつめていったのです。
日本初の青汁

今では様々な青汁が製造・販売されていますが、青汁の効能を世間に広めた遠藤仁郎博士が考えたケール100%の青汁「遠藤青汁」が日本初の青汁だと言われています。
「遠藤青汁」は今でもケールのみで作られていますが、従来の生絞りタイプの青汁だけではなく、顆粒タイプやジュレタイプなど時代に合わせて伝統を守りつつ進化しています。
遠藤青汁はまさに青汁の歴史を物語っている商品だと言えるでしょう。
ブームの火付け役「粉末タイプ」

青汁が健康に良い事が浸透していっても、やはり飲みにくさに抵抗を覚える人も多く、また冷凍や液体だったため管理や保存面に手間がかかると言うのも普及をさまたげている原因でした。
しかし、開発や技術の進歩によって粉末タイプの青汁が登場し持ち運びや管理面でかなり便利になりました。
また、ケール特有の苦味を解消し飲みやすくするための研究も重ねられ、ケールにかわる原材料として大麦若葉が注目されるようになったのです。
飲みやすい大麦若葉の青汁が広まり、また粉末状なので料理にふりかけたりアレンジできると言う事もプラスとなり、手軽に栄養を補給できる粉末青汁は忙しい現代人の間で広まっていき青汁ブームを巻き起こしたのです。